平成19年の国民健康・栄養調査によると「糖尿病が強く疑われる人」は890万、「糖尿病の可能性を否定できない人」は1320万人、つまり、糖尿病とその予備軍をあわせると2210万人と推定されています。
糖尿病は発見時、口渇、多尿、体重減少、しびれ、痛みなどの自覚症状がないことがあります。糖尿病が疑われる人の約40%はほとんど治療を受けたことがない人と言われています。検査で血糖値が高かったり、治療が必要と言われてもそのままにしている人も多いようです。糖尿病は早期発見・早期治療が重要で、放置していると様々な合併症が出てきます。長期間血糖値が高い状態が続いていると、後になって血糖値を下げても合併症が出てきたり、さらに悪化することがあります。これをレガシー(遺産)効果と言います。早期に治療して良いコントロールを維持すれば合併症のリスクはかなり減少します。
当院では、糖尿病とその合併症について総合的に診察を行っています。糖尿病専門医のほか、糖尿病療養指導士も参加して糖尿病のチーム医療に取り組んでおり、1型・2型、2次性糖尿病等の全体にわたって治療を行っています。
インスリン治療では様々なタイプの組み合わせを行っています。
糖尿病治療の基本である食事・運動療法については3名の管理栄養士が皆様に適した食事療法ができるよう心がけています。
末期腎不全に伴う透析では、透析センターを設けて対応しております。眼科によるレーザー治療、脳梗塞、足壊疽の治療も可能で、循環器専門医も非常勤ですが外来診療を行っています。
糖尿病について広く知ってもらい、予防にも役立てていただけるよう、糖尿病教室にも力を入れ、講演会等も最新のテーマを決めて定期的に開催しています。一般の方も無料で参加していただけます。
11月14日は「世界糖尿病デー」
ブルーライトアップの様子
2006年12月20日、国連総会義で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が全会一致で可決しました。同時に、国際糖尿病連合(IDF)並びに世界保健機関(WHO)が定めていた11月14日を「世界糖尿病デー」と指定しました。
「世界糖尿病デー」には、世界各地で糖尿病啓発のシンボルカラーの青色にライトアップされます。
当院でもブルーライトアップに参加し、糖尿病の予防と治療に関する啓発を行っています。
各科毎の診察時間・曜日等の詳細は診察案内でご確認ください